2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

この博物館が見たい!(桑原茂夫)

博物館が好きだ。 予算が足りなければ、美術館も音楽ホールも体育館も文化会館も全て廃止してもいいから、図書館と博物館だけは存続させて欲しいと思うくらいに。 きっと博物学が好きだから、その直系の子供である地質学なんかに関わっているのだろう。 もっ…

Cop-out

仕事がせっぱ詰まると煮詰まって現実逃避に日記が書きたくなる。 でも、そんな時に書きたいのは、うざいくらいの長文か、眉をひそめられるくらいの下ネタだ。 でも、忙しい時には長文を起こす時間が取りにくいし、このblogは友人ばかりであるだけでなく、同…

HAL -Hyper Academic Laboratory(あさりよしとお)

「笑いとはズレから生じるものだ」と言う。 本書は、科学啓蒙漫画の体裁をとった、科学に対するパロディ漫画である。 誰でもあさりよしとおの持ち味である軽妙さに笑うことは出来るが、科学的知識、素養がなければ本書を楽しむことは出来ない。 ズレを楽しむ…

Loser dog

勝負事において、最も楽しい関係は3勝2敗くらいではないだろうか。 5戦して0〜1勝、4〜5勝では緊張感がないし、2勝3敗では悔しくて枕を濡らしてしまう。 さて、昨日はダーツのリーグ戦があった。 我がチーム「鷹の目」は2試合連続で15ゲーム中1勝14敗である…

短編集(魚喃キリコ)

魚喃キリコは漫画家だが、これら作品は漫画と言うよりも、むしろ詩的である。 絵と文章が絡み合いながらも完全には一体化していない感じがするのは、魚喃の絵柄が静的であるせいなのか、それとも心理描写が卓越しているからなのか。 直接的な性の表現も有り…

Boiled whitebait

「名物に美味い物なし」と言う。 流通の発達した昨今、美味い物ならすぐ全国に普及するから、特定地域のみで食せる美味い物なんてそうそう残っていない。 さて、静岡県には名物も美味い物も沢山有る。 有名どころでは浜名湖のうなぎ、県内全域でお茶、みかん…

ピュタゴラスの旅 (酒見賢一)

SFにも、時代小説にも、ルールがある。 SFでは「科学的であること」、時代小説では「史実と矛盾しないこと」がルールである。 このルールから逸脱しても面白い作品は面白いのだが、SFや時代小説としては認められない。 私としても、科学的誤謬や歴史的誤謬を…

First & Deep Kiss

初めての人とキスをした。 何才になっても、初めてのキスは特別だ。 初めてのキスは、胸の鼓動が相手に伝わらないように優しく始めて、相手の反応を見ながら少しずつ、強く、深くしていく。 でも、昨日は最初から舌を根元まで入れられてのディープキス。 最…

ソロモンの指環(コンラート・ローレンツ)

ソロモンの指輪とは、古代イスラエルの王ソロモンが有したと言われる指輪で、これを身につけて動物と会話したと言う。 本書はインプリンティング(刷り込み)現象の発見などで知られるノーベル賞動物生態学者のエッセイ集。 動物と行動を共にし、動物の生態…

Rape

昨夜、19時頃、未登録の電話番号から着信があった。 下3桁が110なので、警察だ。 身構えつつ電話を取ると 「静岡南警察署ですが、貴方の自転車が2週間程前からききょう公園に放置されています」 「沼津で防犯登録してあったので連絡に時間がかかった」と言う…

墨攻(酒見賢一)

春秋戦国時代の墨家を描いた中国歴史風小説。 本作を漫画化した『墨攻(酒見賢一/森秀樹)』は既読。 大概の映画、漫画はダイジェスト版であるが、本作は原作よりも漫画版の方が多く肉付けられており、また、森の描写力とあいまって、古代中国の籠城戦につい…

New Type

旧友達にとっては周知のことであり、私にとっては羞恥のことだが、私は身体能力が低い。 「ニュータイプと言えど、身体を使うことはオールドタイプと変わらない(シャア・アズナブル)」のだ。 35年も生きているのだから自分ではもう慣れているし、天は二物…

実戦!恋愛倶楽部(一条ゆかり)

本には、「読みたい」や「面白い」の他に、「家に置いておきたい」との評価基準がある。 買っといてこんなこと言うのも失礼だが、この手の本(恋愛指南書?)は30男の本棚に置いておきたくない本の筆頭である。 一般的な女性向け恋愛指南書が「自分らしく生き…

Viking

バイキングが好き。 みみっちい計算をして、自分の心の醜さ、打算に直面しなくてすむから。 欲望の赴くままに食べられるから。 いろいろなものを少量ずつ食べられるから。 最近のおすすめは、静岡市ではセントラルスクエアのパパゲーノ、浜松の陣屋、ひな野…

アームストロング砲(司馬遼太郎)

幕末歴史小説短編集。 中の数編に既読感を感じているのはデ・ジャヴか、勘違いか、それともほんとうに既読なのか? 乱読のつけが溜まり、自分の読んだ本の記憶すら定かでない...反省。 表題作である「アームストロング砲」は、佐賀鍋島藩を舞台にした技術開…

Toilet paper

トイレットペーパーにはみんなこだわりがあるのではないかと思う。 私のこだわりは、 紙質がよい シングル(一重)である 匂いがない ミシン目が入っている コンパクトタイプ(幅狭)ではない 再生紙使用 エンボス加工など余分な加工がない 色は白〜生成 無…

性の冒険者たち(佐竹大心)

ホスト、ソープランド経営者、AVスカウトマン、AV監督、風俗情報誌編集者、エロ漫画家、ストリッパー、ニューハーフ、おナベ、女装家、テレクラ探検人、縄師、ダッチワイフメーカー社長など、各分野での現役さん達へのインタビュー集。 6年前の本だが、今更…

Condition

有名な「妻をめとらば才たけて みめ美わしく情ある」は『人を恋ふる歌(与謝野鉄幹)』の冒頭部分である。 鉄幹は、与謝野晶子の夫であり、モテモテの才人だったようである。 「才能があり、美人で、情け深い女がいい」なんて放吟出来るのも、モテ男故の傲慢…

Blue

何となくやる気の神様が降臨せず、ブルーだったダーツのNDAJ静岡リーグの開幕戦に参加して来た。 今期、我がチーム鷹の目は、のれん分けに伴って主要メンバー2人が離脱し、7名となった。 前期は仕事が修羅場ならば遅刻したり欠席したり出来たのだが、今期は…

Donkey

「嫁にもらうなら、とびきりの美人かドタ足のロバがいいと言うが、俺はドタ足のロバがいい」 と言ったのは『風と木の詩(竹宮恵子)』に登場したパスカル・ビケ。 本当にフランスにそう言う諺があるのか、作者の創作言なのかは分からないが、ドタ足のロバと…

Try & error

車に凝っていた頃、仲間内で言っていたセオリーがある。 「車のチューンは一つずつ」。 一度にいじれば工賃が安上がりだから、といくつものパーツを同時に取り付けたり、複数箇所のセッティング変更を同時に行ったりすると、一体どのパーツがどのような効果…

荒野の蒸気娘#1(あさりよしとお)

あさりよしとおと言えば、私は「宇宙家族カールビンソン」を思い出すが、今時のおたくちゃんにとっては「新世紀エヴァンゲリオンの使徒をデザインした人」と言った方が通りがいいか。 あさりよしとおの作風と言えば、 レトロSF 牧歌的な風景 シンプルな描線 …

Smoke gets in your eyes

朝起きると、喉がいがらっぽい。 花粉症+昨日の煙草の煙のせいだと思いつつ、居間で寝ている影をたたき起こす。 影もしきりに身体がたばこ臭い、喉がいがらっぽいと嘆く。 昨夜は3時くらいまで街中のダーツバー、「イーグルアイ」で投げていたのだが、やはり…

蒼天航路#36(王欣太)

ようやく、10年にも渡る連載が終わった。 有象無象の三国志漫画が林立する中、『三国志(横山光輝)』に次ぐ出来映え。 巻数も純粋に、『三国志(横山光輝)』の60巻に次いでいるのだから、三国志を描くためには紙数と年月が必要だと言うことなのか、それと…

Opening

昨日から鼻水が止まらない。 私の花粉症シーズンが始まった。 まだ他の花粉症患者達の症状は始まっていないみたい。 私の鼻は私のハートと同様に繊細で神経質だということだろう。 とりあえず、昨シーズン以来稼働していなかった会社の私の席の横に有る空気…

コミック☆星新一 空への門(星新一)

中学生の頃、『ボッコちゃん(星新一)』を読んだ。 今で言うライトノベル分野が確立されていない頃で、星新一のジュヴナイル以上、ハードSF未満な感じが丁度良かった。 高校の図書館には星新一全集が揃っており、読破したのだが、途中からは同工異曲に感じ…

Massage

『結婚ってどうよ!?(岡田斗司夫、渡辺 由美子)』では、男が結婚相手に求めるものは「セックス付きの家政婦」と「若さ」だと言う。 『実戦!恋愛倶楽部(一条 ゆかり)』では、男が女に求めるものは「戦力」および/あるいは「癒し」だと言う。 さて、私の考…