実戦!恋愛倶楽部(一条ゆかり)

本には、「読みたい」や「面白い」の他に、「家に置いておきたい」との評価基準がある。
買っといてこんなこと言うのも失礼だが、この手の本(恋愛指南書?)は30男の本棚に置いておきたくない本の筆頭である。
一般的な女性向け恋愛指南書が「自分らしく生きる」「二人のバランスを取る」的な観点から書かれているのに対し、本書は「男は浮気する生き物、わがままな生き物」と結論づけ、それを受け入れたところから指南を始める。
これを男性作家が書いていれば、「何て傲慢な男」と思われかねない内容ではあるが、女性作家なれば許されるのでは。
そして、作者の男性論にはいちいち頷かされる。
女性心理を把握するために読んだ恋愛指南書であるのに、男性心理についての記述が多く、男性としては得る所が少なかった。
女性に読ませ「ほら男なんてこんなものだよ」と納得させるのに使えそうだが、私から勧めると嫌味っぽい。
女性が自主的に読んで納得し、学んで欲しい本。

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