Donkey
「嫁にもらうなら、とびきりの美人かドタ足のロバがいいと言うが、俺はドタ足のロバがいい」
と言ったのは『風と木の詩(竹宮恵子)』に登場したパスカル・ビケ。
本当にフランスにそう言う諺があるのか、作者の創作言なのかは分からないが、ドタ足のロバとは、朴訥で、丈夫で、ロバのように働き者の女と言う意味だろう。
また、出典は失念したが、
「もてる男性ほど、不器量な女性を娶ると良い。その方が内面重視だと思われ、男の格が上がる」
とも言われている。
さて、これらの説には、
- 外見の美しさと内面の素晴らしさ、実用性は両立しない
- 外見の美しさ、あるいは美しさ以外の何らかの価値がない女性は娶るに値しない
との考えが内包されている。
まあ、女性にも女性で言い分はあるだろうが、それはとりあえず棚に上げておく。
私としては勿論、外見と内面が両立している女性を娶りたいのだが、それは居ないものらしいからあきらめよう。
で、どちらかを選べと言われたら、パスカル・ビケと同様に「ドタ足のロバ」の方がいい。
少し不器量だが知性あふれ、働き者の嫁を娶った方が男の格も上がるらしいし。
問題は「とびきり美人」も「ドタ足のロバ」も共に希少であり、そのどちらでもない女性が世の中にあふれていると言うことか。
くどいようだが、繰り返して言う。
女性にも女性で言い分はあるだろうが、それはとりあえず棚に上げておく。