ソロモンの指環(コンラート・ローレンツ)

ソロモンの指輪とは、古代イスラエルの王ソロモンが有したと言われる指輪で、これを身につけて動物と会話したと言う。
本書はインプリンティング(刷り込み)現象の発見などで知られるノーベル賞動物生態学者のエッセイ集。
動物と行動を共にし、動物の生態に直に接して学ぶ作者の姿は学究の徒を通り越して、偏執狂的である。
日本で、動物好きと言えば畑正憲(ムツゴロウ)氏。
本書の作者もムツゴロウさん的なのだろう。
「しゃしゃしゃしゃしゃ」と叫んで犬のおなかをなでているのかな。
畑正憲は限りなくきちがいに近いと言う。
やっぱり、動物生態学者なんて、近くにいたら絶対に迷惑な人種だ。
もし、私がソロモンの指輪を入手したら、うちの猫様と会話してみたいような、したくないような。

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)