妖人奇人館(澁澤龍彦)
二回目か三回目の再読。高校生の頃、初めて澁澤に接した頃は、その異端性、特殊性に驚愕し、大人に近付いた気分がしたものだが、再読してみるに、「広く浅く」のエントリー用の作品に思える(今回再読した『妖人奇人館』に顕著)。これは、私の思考が熟成し、視野が広くなった結果なのか、社会自体が異端的なもの、猟奇的なものに対して寛容になった結果なのか。多分、両方なのだろう。
- 作者: 澁澤龍彦
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1984/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (6件) を見る