Stress emission

現代日本は高ストレス社会だと言う。
からかどうか知らないけど、喫煙や飲酒の理由を「ストレス発散」と言ったり、遊びに行ったり買い物したりするのを「ストレス解消のため」と言ったり、他人に迷惑をかける行為をしても「ストレスが溜まっていたから」なんて正当化したりする輩が多くて辟易とする。
例えば、仕事や家庭で、大きな障害があったとしよう。
その障害は複数であり、しかも、「あちらを立てればこちらが立たず」的に連動して、簡単には解消出来ないことが多い。
そんな状態はストレス源になり、ストレスが発するかも知れないが、そのストレスが喫煙や飲酒、遊興娯楽などで発散や解消されるとは到底思えない。
「何かが上手く行かない」ストレスを解消するには、その何かに打ち込んだり、人間関係を調整したり、自分の基礎力を上げたりするしかないから、ストレスの多い人間ほど、遊興娯楽に費やす金や時間、労力は確保しにくいのではないだろうか。
勿論、飲酒や喫煙、遊興娯楽が悪いと言っているのではない。
「気分転換」や「休養」がはかれるし、大体に置いてそちらの方が楽しい。
しかし、「ストレス」を言い訳にして行われる飲酒や喫煙、遊興娯楽は「現実逃避」しているとしか思えず、野暮ったい。
喫煙も、飲酒も、趣味も、遊びも、それ自体を目的に行うべきであり、正当化は必要ない。
ストレスが溜まっていようが、いやむしろストレスが溜まっていればこそ、粋に遊びたいものである。