Confidence

最近、毎週火曜日はNDAJ(National Dartt Association Japan*1)主催のダーツリーグ戦に出場している。
このリーグ戦は、静岡市内のダーツバーを舞台に、10人前後のチームが10チーム、2Divisionに分かれて競うものだ。
1Division5チームなので1チームあたりの試合数は4×2試合(ホーム&アウェイ)で計8試合。
正直、「毎週試合なんてめんどくさい」と思いながら義理で参加したのだが、これが滅法面白い。
普通のダーツトーナメントが機体数2機(ダブルイルミネーションマッチの場合ね)のシューティングゲームだとすると、こちらはパーティープレイのRPGみたいな感じ。
毎週火曜日にパーティーが集まって戦って、経験値や金を稼いで(実際には使っているのだがw)、また次の週に続きを戦う感じ。
野試合では得られない緊張感もあり、勝利した達成感、敗北した焦燥感も仲間と共に味わえば増幅され、団体競技特有のグルーヴ感が心地よい。
この試合、Divisionを勝ち進むと静岡リーグでのプレイオフで静岡代表を決め、全国各地の代表とインターリーグ戦で対戦することとなる。
更に全国大会で勝ち進めば、香港で開催される世界大会へとつながる。
正直、我がチーム「鷹の目」は上手くなく、リーグ戦参加者の平均あるいは平均以下の腕前しかない。

ところが、全8試合のうち半分の4試合が終了した時点で全勝、Divisionの首位で折り返した。
レイティング6のBフライト、いつも行くダーツスポット「ビリヤードK2」では最弱キャラの一人である私ですら、ここまで勝率8割程度。
出来すぎである。いいことばかりあると必ずその後に落とし穴がありそうな感じ。
今日もそのリーグ戦開催日である。
チームダブルエースの一人、K-TR氏が仕事の都合で参加出来ず、代わりに私の弟子、影が浜松から遊びに来ていたため、代役として1day passで急遽参戦。
私は仕事が立て込んでおり、集合時間の20時には間に合わず、21時に上司に嫌味を言われながら残業を終え、22時頃に会場到着。
1試合全13ゲームで、7勝すれば勝ち点2が加点される。
ところが、9ゲーム終わった時点で我がチームは3勝6敗の逆リーチをかけられている。
しかも、チームオーダーを見てみると、最終第13ゲーム目に私の名前が。
多分に「私が遅刻してくる」と言うことと、「最終戦には相手の大将格が出てくるのがセオリー」であることから、「捨て駒」なのだろう(チーム戦略としては間違っていない)が、残り4ゲーム、一つでも落とした時点でチームの負けが決定である。
自慢じゃないが、「やれば出来る子」と言われて35年、言い換えれば「やらないから出来ない子」な私である。
しかも、プレッシャーに滅法弱く、内弁慶。ここいちばんで大役を果たせたことがない。
4ゲーム中3ゲームは影が2ゲーム、ダブルエースの一人ミッケ君が1ゲーム。
「敵に回せば恐ろしいが味方にすればこれほど頼もしい男は居ない(三面拳の一人、雷電談)」二人ではあるが、私に責任を回さないためにもこけてくれと心の底から祈った。
3勝6敗から怒涛のシングル4連戦。
まずは影がヒヤヒヤさせられながらも2連勝。
次にミッケ君の01。まじでブルに入らん。相手の娘さんがアレンジかけて来てもまだ100以上残し。そして、5ラウンド以上のバスト合戦で最終15ラウンド目ににようやく13シングルあがり。
内心「負けとけ!!」と思っていたのはチームの皆には内緒である。
この3試合の間、どうにも落ち着かず、店内をうろうろと歩き回って皆に苦笑されていたのだが、気付いてみれば対戦相手も同様に虚ろな目のまま店内をうろついている。
プレッシャーがかかっているのは私だけではない。
そして、6勝6敗でオーラス、私のクリケットシングル戦。
ゲーム前に2スローの練習。1スロー目は全然乱れていたが、2スロー目は20→19→18とホワイトホースを狙って20T→19T→18S(1ビット外れ)と7カウント。
対戦相手がそれを見てプレッシャーを受けていないわけがない。
コークで負け後攻でスタート。
ゲームはお互い要所要所を押さえ、一進一退の攻防。
しかし、こちらは外していても1ビット、2ビットの誤差の範囲なのに、相手は大きく外れ、キャッチを取っている。
結果だけ見れば五分五分だが、この内容ならば負けるはずがないと自分に言い聞かせる。
ところが、リードしている状態から5カウントを2連発され、ブル以外を閉められた時点で51点負け。
気持ちを折らず、「あたらなければどうということはない」と開き直り、17ラウンドでは先に15クローズし、ブル一本。
18ラウンドでは初投インブル、残り2本も1〜2ビット外し、ブルクローズ。
19ラウンドではブル2本、もう一本もあわやで1点差まで詰め寄る。
20ラウンド目、先攻の相手が閉めたら負け確定なのだが、後ろを向き、イメージだけ高める。
幸運なことに相手はブルを最終ラウンドまで閉められず、後攻の私まで回ってきた。
先ほどまで大盛り上がりだったのに、両チーム+ギャラリー、20人以上が息を飲んで私を見守る。
テイクバックに入るも、その緊張に耐えられず、後ろを振り向き、ギャグ連発。
どうにか場が暖まり、私の緊張がほぐれたところを見計らって、インブルのみを見つめ、そこに手を伸ばしたら見事にインブル。
思わず「よっしゃー」との声とガッツポーズ。
影、ミッケ、BRSさん、アイポンが走り寄って来て、皆で抱き合う。
娘さんが抱きついてこないのは私の不徳の致す所ではあるのだが、HGキャラで売っているので老若男男に熱く包容されただけで幸せとしておかねば。
今日は1ゲームしかしていないのだが、その1ゲームでメタルスライムを倒したくらいの経験値を得て、燃え尽きた。
これだからチーム戦は熱い。
我がチームは目下無敗の5連勝で首位独走中です。