宇宙戦争

宇宙人に侵略され、逃げまどうパニック映画。以下、ネタバレ注意。
宇宙人の侵略兵器がトライポッドと言う三脚歩行兵器なのだが、どこからどうみたって『ヤマトよ永遠に』に出てきた「掃討三脚戦車」にしか見えない。原作はヤマトよりもずっと古いから『ヤマト』がこちらをパクったんだろうけど。


内容的にはアクション映画と言うよりもまさにパニック映画。パニック状態での人間の汚さと勇気を描いているが、米軍かっこよすぎ。スピルバーグお得意のパニック映画であるから、パニックの演出はさすが。このクォリティで日本のアニメや特撮をリメイクして欲しいくらいだ。
宇宙人が突然侵略してきたとなれば、「こんなこともあろうかも...」と宇宙戦艦が出てくるとか、別の星の宇宙人が助けに来るとか、突然Oパーツ的な人型ロボットが発掘されるとか、超能力に目覚めるとか、米軍(自衛隊)の秘密レーザー兵器が登場してくるとかして欲しいものだが、それではリアリティーに欠けるのか。追いつめられた女の子が突然超能力に目覚めても不思議のない展開だったのだが...。
劇中で「大阪ではヤツらを5体やっつけたらしい。日本人に出来て俺たちに出来ないはずがない」とのシーンがあるのだが、やはり日本では、おじいちゃんの作ったロボットを操縦した中学生とかがトライポッドを撃退したのかしらん。
最後は地球人が虫けらみたいに虐殺されながらも逃げまどっているうちに、いつのまにか宇宙人が地球の微生物(風土病みたいなものか)で自滅してしまいラッキー!!と言う内容。自滅して行く敵を見ただけではカタルシスも得られず、トム・クルーズ一家がみんな助かって大団円と言うのもお手軽な感じ。
ところで、なんで原題:"The War of the Worlds"の訳が『宇宙戦争』なのだろう。スターウォーズよりもずっと古い邦題だから、スターウォーズ人気にあやかったわけでもあるまいに。
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