ローマへの道(萩尾望都)

バレー漫画。やはり、舞台はフランス。この時期から萩尾望都は作品で、親に対するトラウマを繰り返し扱うようになる。『残酷な神が支配する』あたりまで来るとそれが昇華されて作品性になってくるのだが、この時点では「またかよ」「ブルーだ」的なとらえ方をされていたのではないだろうか。しかし、成年後も親に対するトラウマを持ち続ける男を見ると「甘えるな」と言いたくなるのは私だけだろうか。

ローマへの道 (PFコミックス)

ローマへの道 (PFコミックス)