ダイバー漂流 極限の230キロ(小出康太郎)
身一つで230km漂流して生還したダイバーの実録物。
成功から学ぶことよりも、失敗から学ぶことの方が多い。
ダイバーや漂流者の死因は、生理的に衰弱したものではなく、発狂に起因するものの方が多いと言う。過去の遭難例、救助例に知悉していれば、その例から自分を鼓舞出来るのではないか。また、救助の望みがあれば発狂の可能性は低くなる。万全の救助体制を敷いておくことにより、救助が至るまでの間の発狂を免れることが出来るのではないか。海難事故の例ではあるが、山岳事故、洞窟事故などにもその経験は転用可能だろう。やはり、事実が一番面白い。
- 作者: 小出康太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/10/01
- メディア: 文庫
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