リーマンギャンブラーマウス#1〜4(高橋のぼる)

女体盛りギャンブル漫画。
料理漫画においては、料理の描写よりも、それを食べた人の反応を描写する方が料理の美味しさが伝わりやすい。『魁!!男塾宮下あきら)』において、月光や伊達が技の解説をし、虎丸や富樫が驚くことによって、技の説得力を増す技法と同じだ。料理漫画における「リアクション」は、アニメ版『ミスター味っ子』において芸術の域まで進化し、『焼きたて!!ジャぱん橋口たかし)』において、一人歩きを始め、サーベルタイガーの牙のようになってしまった。
『リーマンギャンブラーマウス』では、主体のはずのギャンブルよりも、一過性の小ネタであるはずの女体盛りの方が盛り上がってしまい、女体盛りの拡大再生産が行われた。女体盛りがなければ、この作品は凡作で終わっていたし、私もこの作品を購入していなかったから、戦略的に間違ってなかったのだろう。
わけのわからんパワーと執念だけでも一読の価値有り。

リーマンギャンブラーマウス 1 (モーニングKC)

リーマンギャンブラーマウス 1 (モーニングKC)

リーマンギャンブラーマウス round 4 (モーニングKC)

リーマンギャンブラーマウス round 4 (モーニングKC)