Opinion

理容師であった亡母は、生前いつも私に向かって
「お前はセンスがないのだから、プロの意見を聞きなさい」
「床屋や美容院に行ったら一言『お任せします』と言いなさい」
と言っていた。多分にそう刷り込むことで、髪型に関する私の反論を封じ込め、自分のやりたい髪型を押し付けていたのだと思う。
それは分かっているのだけれど、「三つ子の魂百まで」で、どうも自分のセンスに自信が持てない。だから今でも床屋や美容院ではおまかせだし、ファッションアイテムを選ぶ際には店員さんの意見に従うことが多い。 先日、後輩に「『じゃあ、それください』って矢野さんの口癖っすよね」と指摘されて、そのことを再認識した。本当に、飲食店でも、服飾店でも、専門店でも、ちゃんと店員さんの意見を聞いて、おすすめ商品を「じゃあ、それください」って言っているのだから、しょうがない。
さて、今日は講習会や休日出勤の合間に一人で色々買い物していた。やっぱり一人でも店員さんに向かって「じゃあ、それください」と言っているのに気付いて吹き出してしまった。店員さんはきっと不気味な客だと思っていたことだろう。
さてさて、毛物は猫様にもてあそばれないように隠さなければ...