Lantern festival

田舎には地域の行事が多い。昨年来、父が病に倒れたので、今年のお盆からは、長男である私にその荷が回ってきた。
8月6日には菩提寺に行って、御霊旗の受け取りと寺への付け届け。8月13日には墓参りと迎え火と、盆義理。8月15日には送り火と精霊祭。
精霊祭とはいわゆる精霊流しと同じで、うちの近所では、藁で作った船に御霊旗を指し、胡瓜と茄子で作った牛馬や精進料理を乗せる。環境を慮ってか、川には流さず、川原で盛大に燃やしてしまうから、福神漬けが作れない。何故か清水橋のたもとには蛙像が大量に。お盆にはややこしい風習が一杯で、もう遠慮したいのだが、妹に「来年からはちゃんと一人でやるのよ」と釘を刺された。やれやれだぜ。

福神漬の起源は江戸時代初期にさかのぼり、海運や治水事業で名の知られる河村瑞軒が伊勢から江戸へ出て下働きしていた若い頃、茄子やきゅうりなどの野菜が沢山精霊流しと一緒に川に浮かんでいるのを拾い上げ、混ぜ合わせて塩に漬けたところ、なかなか良い風味に出来上がり、近くの工事人に売ると、大人気で、これが瑞軒の商売の始まりだったそうです。やがて、この原型を上野・池之端のある茶店がお茶請けやおつまみに調味液などを工夫。作り上げたのが福神漬です。
(http://www.c-z.jp/chie.htmlより引用)