Rehospitalization

父の面倒を見るために浜松に帰ってきたのだけれど、転職後初出社した日に父は担当医から再入院の要を告げられた。
ベッドの空きが出たと言うことで、母の七回目の命日である本日、仕事を休んで父を病院に連れて行き入院させた。転職最初の週に突然休暇を貰うのも何なのだが、そういう事情を説明した上で採用して貰ったのだし、どうせ管理職なのだから、勤務時間は関係ない。業績でもって返せば良し。
父は三ヶ月の治療計画と言うことなので、とりあえずその間は楽が出来る。出張していても安心出来るし、土日に上げ膳据え膳で介護しなくても良いのは非常に助かる。「ちゃんと治って日常生活が出来るようになるまでは退院させないで下さい」と医師に伝えたが、そんなこと言っていたら二度と退院出来ないかも知れない。
とにもかくにも、三ヶ月の間に仕事に慣れてしまわなければなるまい。ここ数日は工学博士である社長からマンツーマンでレクチャーを受け、今更ながら物理学をやり直し、数学を活用している。三十半ばで転職し、部下や同僚になめられないためにも、毎日の予習、復習は欠かせない。
その甲斐有って「一週間分の教育内容を半日で吸収する」と言わしめたが、プロフェッショナルになるにはまだまだ足りぬ。学べることを学ぶなんてのは科学者や技術者にとって当たり前のことであり、その上でいかに誰も知らない/出来ないことをしていけるかが大切なのだ。まだまだ道は遠いのだが、とりあえず三ヶ月、父が退院してくる前に出来る限り仕事に注力しておこうと思う。