Diversity

yano_zeon2006-05-17

家電量販店であるヤマダ電器に行ったら、ブランド物コーナーや玩具コーナー、カー用品コーナーなどが新設されていた。ガンプラの値段などを見ると、20%off程度だし、ポイント制度などもあるだろうから、お買い得ではある。はたして、これら取り扱い商品の多様化は優位性の獲得に結びつくのだろうか。
百貨店やホームセンターで特にデメリットを感じないように、取り扱い商品の多様化自体は消費者にとってデメリットではない。しかし、売り場面積と言うリソースが一定であれば、取り扱い商品の多様化は各部門における取り扱い品数減少とトレードオフであろう。また、商品の多様化はすぐに行えても、それを扱うだけの技術力を一朝一夕に身につけられるとは思えない。
「ラーメン始めました」なんて言ううどん屋が美味かった覚えがないのは、新しく始めたラーメンが素人レベルであり、また、既存商品であるうどんからもスケールメリットが減少して不味くなるからだろう。多様化は大概の業種の末期症状である。
ヤマダ電器がいきなり玩具販売員のプロ、カー用品販売のプロを擁することが出来るとは思えないので、私は玩具を買うのならば玩具屋、カー用品を買うのならばカー用品店に行く。また、ヤマダ電器やドン・キホーテで扱うようになってはブランドのブランドたる所以がないし、ヤマダ電器で扱っているようなブランド品に興味はない。同様に家電店から玩具店に転進したスーパーキッズランド浜松店は経営不振のため浜松から撤退したし、多角経営を行っていたすみやはTSUTAYAに買収された。
はてさて、この多様化が吉と出るとはとても思えないのだがどうなることだろうか。