黒澤明と「七人の侍」(都築政昭)

映画『七人の侍』のストーリーを追いながら、創作の内情についてレポートしているドキュメント本。『七人の侍』は10回以上繰り返し見ているので、台詞もほとんど全て覚えているのだが、その台詞一つ一つについて詳細な解説があり、黒沢は理詰めで映画を作ったのだと感心しきり。映画の価値は映画そのものにあるのだから、『七人の侍』未鑑賞の方はまず映画の方を繰り返し鑑賞していただきたい。その上で読んでこそ価値のある本。

黒澤明と「七人の侍」 (朝日文庫)

黒澤明と「七人の侍」 (朝日文庫)