This week

yano_zeon2006-03-03

私の名刺には職種が「建設コンサルタント(土木地質・防災地質・水文地質)と書いてある。
友人の大多数どころか、弟妹、会社の事務の女の子にいたるまで、わしがどんなことをやっているのか良く分かってないことだろう。
そこで、今日は、ここ一週間くらいの間にやってたことを記してみる。

  • 山間部での水文調査

年度末で道路工事をしていたら、近くの病院や老人ホームの井戸水が濁ったと言う。そこで、空中写真や地形図、ボーリングデータなどから地下水流の流れを解析し、対策を検討した。地下水の分析、水質試験、地下水流調査など。

  • 某ダムの底面見学会参加

某ダム建設現場でダム基礎底面を見学した。大規模工事現場での大規模露頭観察は貴重。今回は参加者だが、講師もたまにやっている。

  • 某店舗新築工事の地質調査

某市街地で店舗建築予定地の地質を調査し、軟弱地盤地域なので圧密沈下の解析をした。

  • 地すべり地の地すべり対策工事

地すべり対策工事の現場監督をした。みかん畑の中の湧き水処理等。土方さん達の監督。

  • 地すべり地の測量と対策工設計

山の中の道路に、地すべりの兆候である亀裂が走っていたため、昨年までに地質調査、解析を終えていた。今は、現地を測量し、CADで設計図面を引いている。

  • トンネルと山の挙動調査

トンネルの中で亀裂が発見されたため、そのトンネル内部の変移と、地表部の山の変位量を測定する。一年近くにわたってトンネルの中や山の中をうろうろしている。

  • 道路地盤の調査

道路を改修するため、道路下の地盤の土質試験(CBR)を実施。夜中に道路を掘り返しまする。

とりあえず、こんな感じで、合間に技術営業もやっている。
多分、大多数の友人にはわけ分からん単語の連続だろう。
でも、仕事にバリエーションがありすぎるから、同業者、関連業者にとってはもっとわけが分からないことだろう。
大手会社の技術者が大病院で分化された「○○科」の先生だとしたら、わしの仕事は「赤ひげ」や「Dr.コトー」的。
内科も外科も診察するのは言うまでもなく、歯痛や虫刺され、猫のお産、夫婦喧嘩にまで呼び出され、看護婦や薬剤師、カウンセラー、まじない師までやっている感じ。
地方業者なので町医者的な仕事が多いのに加えて、わしは特に社内的にも雑用係と言うか、何でも屋と言うか、第13独立部隊(通称おとり部隊)みたいな役割。
そして、公共事業関連がほとんどなので、年度末のこの時期に仕事が集中する上に、各種工事自体が多いため、トラブルも多く発生し、そのたびに呼び出され、更に仕事が増える。
そんな感じなので、今月一杯くらいは仕事に集中せざるを得ません。
なんせ5年程前には、仕事が山場である春分の日にクライミングで両手と片足を骨折し、同僚に大迷惑かけたこともあるからね...