Speach

本日、友人が結婚した。
静岡から浜松に向かう新幹線を上り下り取り間違えて三島まで行ってしまったのだが、どうにか式ギリギリの時間には会場に着いた。
記憶の鮮明な内に結婚式で行ったスピーチの抄訳を以下に記録しておく。

私とけいご君との出会いは高校一年の時です。
気が合うのか合わないのか良く分からないのですが、20年もつるんでいるのですから、きっと気が合っているのでしょう。
けいご君は、あんな顔をしていながら大変に負けず嫌いで、様々な勝負事に付き合ってくれます。
コンピューターゲーム、カードゲーム、ボードゲームに始まり、一緒にバイクの免許を取りに行き、モータースポーツをしている時も共に競い、最近ではダーツで張り合っています。
職業も彼が建築士、私が建設コンサルタントですから、同業ではないにせよ関連職種であり、共に切磋琢磨しています。
様々な分野で好敵手なけいご君ですが、私が圧倒的に勝っている分野がありました。それは女性関係です。
けいご君のお母さんは、私の顔を見る度「矢野君はいつも女性関係華やかそうだから、うちのけいごに女の子を紹介してやってくれ」と真剣に言っていました。
そんな奥手なけいご君に紹介したのが、本日の新婦であるあきよさんです。
付き合い始めの頃には二人の仲を取り持ったり、共に遊びに出かけて潤滑油となったりしたものです。二人はそんな縁で知り合い、親交を暖め、本日、結婚の運びとなりました。
ところで、二人の結婚が決まってからは、けいご君のお母さんは私の顔を見る度、「うちのけいごだってちゃんと結婚するんだから、あなたも早く結婚しなさい」と説教するのですが、いい加減に勘弁して下さい(笑)。
そんなこんなで圧倒的に勝っている分野であるはずの「女性関係」で、少なくとも結婚においてはけいご君の後塵を拝することになりました。
しかし、今日の結婚を「おめでとう」とは言いません。
何故なら、結婚は二人の人生の節目ではあれど、目標でも終着点でもなく、ただの通過点であるからです。
この結婚が二人の生活のスタートです。
この後、二人が幸せな人生を送れるかどうかはまだ分かりません。
しかし、負けず嫌いなけいご君のことですから、きっとがんばって私に負けない幸せな家庭を築くことだと思います。
そして、二人の幸せをちょっぴり分けて貰いながら、私も勿論、幸せな家庭を築いて行きたいと思っています。
腐れ縁ではありますが、今後も良きライバルとして、幸せな家庭を築く勝負をしていきましょう。