先日、弟が泊まりに来た際、フローリングの床にキャンプ用のマットを敷き、タオルケットを与えた。寝心地が悪いと文句を言われると思いきや、「普段はコンクリートの床の上に段ボールを敷いて寝ているから、それに比べれば天国だ」と喜ばれた。別に虐待されているわけでもなんでもなく、自分からテレビ制作会社のADなんてヤクザな商売に就いたのだから、本望だろう。
若いうちの苦労は買ってでもしろ、と言う。単純にその台詞を信じるわけではないが、人間、一度体験したことのレベルまではストレス無く耐えられると言う効能は確かにある。しかし、そのために何か大切なものを捨ててしまわなければいいのだが。
