「あさま山荘」籠城 -無期懲役囚・吉野雅邦ノート(大泉康雄)

先日読了した『連合赤軍あさま山荘」事件(佐々淳行)』は警察機構側の視点で事件を語っていたが、本作は、犯人側の視点。崇高な理念と、それに反する凄惨な活動を云々言われる連合赤軍だが、少なくとも、その活動の初〜中期においては、本当に楽しかったんだろうな、と思う。信念に満ち、自己犠牲に陶酔し、戦争、革命ごっこに没頭出来たのだから。結果を知ってしまうと、羨望の念は薄れるのだが。

「あさま山荘」籠城―無期懲役囚・吉野雅邦ノート (祥伝社文庫)

「あさま山荘」籠城―無期懲役囚・吉野雅邦ノート (祥伝社文庫)