弟の家には本棚がない(吉野朔美)

内容は悪くないのだが、いかんせん、情報量が少ない。昨日、今日と連泊した渋谷区円山町の弟の部屋には、かろうじて本棚があった。問題は、その中身の過半数が、実家から消失していた私の本だと言うことか。しかも、あろうことか、『夏への扉(A・C・クラーク)』が、二冊あった。二冊目は、一冊目の消失に気付いた私が再購入し、実家の本棚に補充したものだ。弟の、自分が持っていった本を忘れていた愚昧と、二冊並べて恥じぬ厚顔に憤りを感じた。

弟の家には本棚がない―吉野朔実劇場

弟の家には本棚がない―吉野朔実劇場