マレーナ

イタリアの古い諺では「セックスをしないと、人は、ダメになる "Il sesso logora chi non lo fa."」と言うが、その言やよし。少年が、大人になる過程においても、やはりセックスは大事なのだ。それにしても、主人公、情けなし。娼婦をしていて、村の女性達に私刑を受けて追放されたヒロインが、村に帰還して村人達に受け入れられるシーンが大団円的に描かれるが、村人達の厚顔無恥さを責めたくなった。ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品としては、『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』より劣るかも知れないが、十分、価値のある映画。

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