Human nature

部屋は、主の人間性を反映する鏡だと言う。
就職するまでは資金的な制約があったし、結婚でもすれば配偶者の人間性も反映されるだろう。一人暮らしで、そこそこ自由になるお金のある今が、もっとも自分らしい部屋を構築出来る時期なのかも知れない。
やはり、男30、自分の顔と同様、自分の部屋には責任を持たざるを得まい。
例えば、ある友人(33才独身、一人暮らし)の部屋(写っている人物は部屋の主ではない)を考えてみる。



引っ越してから3年も経つのに、未だに一回も掃除をしたことがないので、本、エロビデオ、ゲームソフトが散乱していて、足の踏み場も無く、私が入室するとハウスダストのせいで、くしゃみが止まらない。ただ単に、カオティックで自堕落な様に思える。実際問題として、彼の奔放で無頓着な性格を表しているのだろう。しかし、その様な表面上の見方だけでなく、更に内面を推察すると、飾らない人間性がかいま見えるのではないだろうか。なるほど、自堕落に生きるのは安易に見える。しかし、三年も掃除しないと、己がどうこう言うだけでなく、回りからのプレッシャーもあるだろう。私も、彼の家に行く度に「掃除しろよ」と叫んでる。また、女性が来ることも考えていないのだろう。この虚栄心の無さは、向上心の無さにもつながるのかも知れないけど、ここまで徹底すればすがすがしい。いや、部屋はまったくすがすがしく無いんだけど。特殊性の追求は一般性の獲得につながるのか。
さて、そう考えると、私の部屋はどう判断されるのだろうか。
判断材料がとても少ないのだが。