Virus

護身術を習っている婦人は、暴漢に襲われる日を夢見てるのではないだろうか。
被強姦願望があると言う意味ではなく、修練の成果を試すと言う意味で。また、護身術を身につけていない誰かが襲われることも心待ちにしているのではないだろうか。他人の不幸を望むと言う意味ではなく、自分の選択の正当性を見出すと言う意味で。昨年、私がフリークライミング中に骨折した際にも「ああ、これで長年勉強してきた救急法の知識が役立てられる」と思ったものだ。


で、何が言いたいのかと言うと、PCにウイルスが届いて嬉しい、と言うことだ。ウイルス対策のために費やした金銭や時間がやっと報われた。無論、ウイルスチェックでちゃんとはねられており、被害はなかったから、こんな手放しで喜んでいられる。
この上、ちゃんと対策を施していない知人のパソコンなどが被害に遭うと、更に充実感が増すだろう。表面上は同情しながら、内心では優越感が味わえる。他人の不幸は蜜の味。