Eel

少しでも休日らしさを味わうため、休日出勤の合間、凡道留*1に鰻を食べに行った。
若いお運びのお姉さんは、鰻重に付いてきた5mL程の白濁した液体を、「鰻のエキスを蜂蜜とレモンで割ったものです」と説明した。反射的に「エキスってどんなもんですか」と問うたのだが、きょとんとした顔で見つめ返されるばかり。一日に何十回とその説明をしているだろうに、考えたことなかったんかい。間が持たないので、「四面鏡張りの部屋に鰻を閉じこめたらタラーリ、タラーリと脂汗でも流すの?」とぼけて見たのだが、反応無く、見かねた同僚が「そりゃ、蝦蟇の油でしょ」と突っ込んでくれた。で、そのお姉さん、去り際にぼそっと、「鰻の脳みそから取ったものです」と教えてくれた。ほんとか? それまで沈黙していたのは、企業秘密だったからなのか? 大体うなぎの脳みそなんて、そんな量有るのか? ...。
浜名湖岸に育った身としては、鰻には一家言あるのだが、いかんせん、一昨日から花粉で鼻とのどがやられている。味とは別のことで言うと、鰻を味わうためには丼が最適であり、重を選ぶのは愚策だと思うのだが、この店には重しかなかった。重箱の角を突っつくのは本意ではないが、米粒を残すと目が潰れるのでやむなし。