Nowhere kid

掃除洗濯、積読本の消化等で夕方まで引きこもり。
古本屋で『プリズンホテル(浅田次郎)』の1,3,4巻を購入してたのだが、1巻を軽く読み終えてしまったので、2巻を買いに外出し、ついでに日用品の買い出し及び夕食。
ドラッグストア等で柔軟剤ファーファを探すが見つからず、とりあえずハミング1/3と洗濯機の洗浄剤を購入。ソニープラザファーファを見た覚えがあるが、沼津にソニープラザはなし。浜松か御殿場アウトレットに行った時に買おう。
夕食は一人で寿司屋。寿司は一人での食事に向いている。コハダやタコ、イカ等安価なネタがトロやウニ、イクラに一概に劣るとも言えないから、安い店で高いネタを食べるより、高い店で安価なネタを食べるに限る。一人で一見の寿司屋にふらっと立ち寄れるようになったのだから、もう大人だな。

プリズンホテル#1,#2(浅田次郎)

壬生義士伝』等でも思ったのだが、浅田次郎は巧い。ケレン味のあるプロットながら、伏線や小道具の使い方、キャラ立て、構成、みな巧い。内容があるとか、面白い、とか言う以前の話として、とにかく巧いのでそれだけで読ませる。主人公が偏屈で最初は感情移入しにくいのだが、後出しでいろんな設定が開示されてくにつれ、どんどん感情移入できていく。このあたりの手法は『壬生義士伝』の吉村貫一郎や大野次郎右衛門でも使われていた。内容は、エンターテインメントに徹していて潔い。

プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫)

プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫)

プリズンホテル 2 秋 (集英社文庫)

プリズンホテル 2 秋 (集英社文庫)

新選組(手塚治虫)

幕末の動乱期に二元論的な勧善懲悪やヒューマニズムが合わないためだろうか、手塚治虫特有のヒューマニズムが鼻につく。最後に主人公が新天地アメリカに旅立って終わるあたり、ジャンプ10週打ち切りものみたいだ。

新選組 (手塚治虫漫画全集)

新選組 (手塚治虫漫画全集)

桃色浪漫#1〜2(名香智子)

べたべたの恋愛もの。現在入手可能な名香智子はほぽコンプリートしているが、外したものも多い。本作は外れとまでは行かぬが、傑作、秀作とも言えぬ良作。どんなに貧乏で苦労人と言う設定であっても生活感の無い作風は、セレブを描き続けている作家故か。

訪問者(萩尾望都)

共に短編集。萩尾作品でハッピーエンドってあるのだろうか、と思わせるくらいのバッドエンドばかり。アメリカンニューシネマ運動の頃だから、ハッピーエンドにしないことが文学性を持つと思われていたのだろうか。
これら一連の作品とか、『風と樹の詩(竹宮恵子)』を読むにつけ、「やおい」や「しょたこん」は一過性の物ではなく、女性の普遍的な嗜好なのだと気付かされる。しかし、『11月のギムナジウム』や『風と樹の詩(竹宮恵子)』の持つ時代や男女を問わない普遍性は、特殊性の追求が一般性を獲得した希有な例なのだろう。

11月のギムナジウム (小学館文庫)

11月のギムナジウム (小学館文庫)

訪問者 (小学館文庫)

訪問者 (小学館文庫)

MOTHER

「さしみ」がレベル22、「つま」がレベル20くらいで3人目の仲間に出会えた。名前は「わさび」。4人目はさしづめ「しょうゆ」だろうか。MOTHERはプレーヤー側の自由度が高いから、やってもやらなくてもいいイベントが沢山あり、最短コースでゲームをクリアーしようと言う私みたいな人間には、無駄が多いような気がしてしまう。しかし、そんなこと言うのならゲーム自体が無駄なのだよなあ。ドラクエに対するアンチテーゼのようなゲームだが、ゆるすぎる。