Nowhere kid
掃除洗濯、積読本の消化等で夕方まで引きこもり。
古本屋で『プリズンホテル(浅田次郎)』の1,3,4巻を購入してたのだが、1巻を軽く読み終えてしまったので、2巻を買いに外出し、ついでに日用品の買い出し及び夕食。
ドラッグストア等で柔軟剤ファーファを探すが見つからず、とりあえずハミング1/3と洗濯機の洗浄剤を購入。ソニープラザでファーファを見た覚えがあるが、沼津にソニープラザはなし。浜松か御殿場アウトレットに行った時に買おう。
夕食は一人で寿司屋。寿司は一人での食事に向いている。コハダやタコ、イカ等安価なネタがトロやウニ、イクラに一概に劣るとも言えないから、安い店で高いネタを食べるより、高い店で安価なネタを食べるに限る。一人で一見の寿司屋にふらっと立ち寄れるようになったのだから、もう大人だな。
プリズンホテル#1,#2(浅田次郎)
『壬生義士伝』等でも思ったのだが、浅田次郎は巧い。ケレン味のあるプロットながら、伏線や小道具の使い方、キャラ立て、構成、みな巧い。内容があるとか、面白い、とか言う以前の話として、とにかく巧いのでそれだけで読ませる。主人公が偏屈で最初は感情移入しにくいのだが、後出しでいろんな設定が開示されてくにつれ、どんどん感情移入できていく。このあたりの手法は『壬生義士伝』の吉村貫一郎や大野次郎右衛門でも使われていた。内容は、エンターテインメントに徹していて潔い。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/06/20
- メディア: 文庫
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桃色浪漫#1〜2(名香智子)
べたべたの恋愛もの。現在入手可能な名香智子はほぽコンプリートしているが、外したものも多い。本作は外れとまでは行かぬが、傑作、秀作とも言えぬ良作。どんなに貧乏で苦労人と言う設定であっても生活感の無い作風は、セレブを描き続けている作家故か。
- 作者: 名香智子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1991/10
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訪問者(萩尾望都)
共に短編集。萩尾作品でハッピーエンドってあるのだろうか、と思わせるくらいのバッドエンドばかり。アメリカンニューシネマ運動の頃だから、ハッピーエンドにしないことが文学性を持つと思われていたのだろうか。
これら一連の作品とか、『風と樹の詩(竹宮恵子)』を読むにつけ、「やおい」や「しょたこん」は一過性の物ではなく、女性の普遍的な嗜好なのだと気付かされる。しかし、『11月のギムナジウム』や『風と樹の詩(竹宮恵子)』の持つ時代や男女を問わない普遍性は、特殊性の追求が一般性を獲得した希有な例なのだろう。
- 作者: 萩尾望都
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- 発売日: 1995/11/01
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