Indulgence

突っ走って居る時は周りが見えない。
ここ何ヶ月かは満足に休みも取れず仕事三昧だったのだが、そんな中で何かが麻痺していたようだ。
自分の体調もコントロール出来て居なかったし、多忙を言い訳に色々なものを犠牲にしていた。
年末、急に病を得、病床に居る間は闘病に精一杯だったのだが、少し回復し、療養しはじめたらようやく周りが見えてきた。
「自分が居なければ」と独りよがりな悲壮感を持って働いていても、所詮一人くらい居なくても仕事が回らないこともない。
「自分がやらねば」「自分がやった方が早い」との傲慢さこそが自分を追い詰めるのだ。
モチベーションが高いのは良いのだが、その結果仕事が上手く回らなかったり、周りを犠牲にしていては何にもならない。
頑張るのなんて大人なら当たり前であり、どう頑張るか、どう結果を出すか、どう自分及び周囲の人間が幸せになるのかが重要なのである。
勤勉は幸福に至る必要条件であったとしても、十分条件ではないのだ。
また、病を得たときに助けてくれる方が居るのは非常にありがたいことである。
そのような方に見捨てられないためにも、多忙を免罪符にするのは慎もうとも思う。