Pregnant time

新学期の始まる時期、洋の東西、南北半球を問わず、サッカーユースチーム入団試験通過者者の7割は上四半期生まれだと言う。
日本で言うと、4〜6月生まれの者である。
これは、
1 身体の発育が早く、大きい
2 サッカーで他の子に勝てる
3 サッカーが楽しくなる
4 サッカーに夢中になる
5 サッカーが上手くなる
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と、身体的優位から発した優位性が正のフィードバックを生み出しているとの説明に説得力を与える。
「勝利」と言う美酒は、長幼を問わず最大のインセンティブなのだ。
考えてみれば、三月生まれで身体の小さかったわしは、
1 身体の発育が遅く、小さい
2 スポーツで他の子に勝てない
3 スポーツが楽しくない
4 スポーツを避ける
5 スポーツが上手くならない
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と、身体的劣位から発した劣位性が正のフィードバックを生み、スポーツが苦手になったと言える。
もちろん、スポーツを避けたことから読書にいそしみ、現在のわしの人間性の礎を築いたのだから、特にそのことを嘆く気も無いのだが、なんとなくしゃくである。
女性の最後の生理の開始日から十月十日後に子供が生まれることを考えると、息子をスポーツエリートに育てたいと思う向きの方は、今しばらく孕ませるのを控えた方がよろしいようである。
逆に、スポーツ以外の分野に子供を向かせたい場合には、今孕ませておくのもよろしかろうと思う。