I Can't stop AI

自分の専門分野を問われると「その他」と答えることにしている。チームの皆が得意なポジションに付いて、余ったポジションが私のポジションなのだ。キャッチャーが居なければキャッチャーを、フォワードが居なければフォワードを、設計屋が居なければ設計屋を、ボケが居なければボケを、セクハラ上司が居なければセクハラ上司を勤めることにしている。ユーティリティプレイヤーと言えば聞こえはいいが、何かのスペシャリストになれないただの器用貧乏。
そんなこんなで、前職では軟弱地盤の調査から、地形判読、活断層調査、鉱物鑑定、地滑り対策施設の設計、品質管理、学会活動までやっていた。現職では経営、管理、営業、広報、総務、SE、ロボットの概略設計、財務管理までやっていたのだが、次の仕事は人口知能の開発になった。これはいくら何でも無理だと思うのだが、無理を通され、道理が引っ込んでしまった。しょうがないから、また沢山勉強せざるを得ない。
頑張って勉強したら楽に人生を過ごせると思い、前払いで頑張っていたつもりなのに、いつまで経っても支払いが終わらない。いつになったら悠々自適の生活が出来るのだろう。