Self control

私の望みは「自分自身の意思と責任において自分自身を管理すること」である。望みと言うよりも性癖と言う方がしっくり来るかも知れない。協調性がないと言われつつ団体の長を務めることが多いのも、先輩や上司に疎んじられることが多いのも、団体競技が好きではないのもこの性質のためだ。更に言えば、スポーツ観戦や公営ギャンブルが好きではないのも自分ではどうしようもない力に身を任せるのが性に合わないせいだし、コーヒー、酒、煙草を嗜まないのも薬物に自分の心身を操られるのが嫌いなためである。嫁が貰えないのもそのためかも知れない。
この性質は生き辛い。自分の意思を通すためには、強靭な意思に加え、意思を貫くための実力が必要だからだ。実力が周りに認められないとエゴは通らない。10代、20代ではこの実力が伴っていなかったため、周りと衝突したり、くじけたりすることが多かった。
しかし、だからと言って、自分の意思を曲げてしまったら負け犬である。大人になる事は何かを諦めたり妥協したりすることではない。諦めないために実力を身につけることが成長であり、大人になるという事なのだと思う。
30半ばになって、ようやく精神的にも社会的にも「自分自身の意思と責任において自分自身を管理すること」が出来るようになってきた。自分自身で自分自身をプロデュースし、コントロールし、リードすると言うことは、反面、どこにも責任を持って行けないと言うことであり、言い訳出来ないということでもある。これはこれで辛いのだが、自分が望んだ事だから、ストレスは少ない。
更に実力をつけて、現在の「鶏口」状態から「牛口」状態になりたい。「鶏後」は無論の事、「牛後」も潔しとしないのであれば、それしか道はないのだから。