Metaphor

ずっと付き合ってる彼女が居た。
付き合い始めた頃は良かったんだけど、最近はどんどんつけあがって来て俺は愚痴が多くなってきた。
そりゃ、好きで付き合い始めたんだし、俺にも責任はあるかも知れないけど、ものには限度ってもんがある。
愚痴を言いながらも彼女を切れない俺に、知り合いが言ったさ。
あんな女でお前の一生を棒に振る気かい?
絶対お勧めのいい女が居るから騙されたと思って一回会ってみろ。
言われるまま、その娘に会ったさ。
そりゃ俺にもそれなりに自信はあったけど、その娘は俺のいいところをみんな認めてくれた。
貴方はもっと出来る男よ、私と一緒にやっていきましょう、って言ってくれた。
俺も悩んださ。
まがりなりにも彼女が居る。
でも、今のままでは遠からず二人は駄目になると思った。
そしてその頃また俺に惚れてくれる娘が居るとは限らない。
今日、また、その娘に会ったさ。
飾らず、自分をさらけ出してくれた。
勿論先のことは分からない。
でも、こいつと一緒にやって行きたいと思った。
俺は言ったよ。
一緒に幸せな家庭を築こうってさ。
順番が逆になっちまったけど、明日は彼女に別れ話を切り出さなきゃ。
そりゃ憂鬱だけど、男ならちゃんと筋を通さなきゃいけない。
泣かれてもわめかれてももう俺は決めたんだ。
そして、すっきりと、新しい生活を始めたい。
最初は大変だろうけど、きっと上手くやれるさ、俺達は。

つうわけで、ヘッドハンティング?されてた会社に転職することに決めますた。