Throughput

学生の頃、指導教官から「ゼミ発表や学会発表を聞いたら、必ず質疑応答の際に適切な質問をしなさい」と言われた。聞いているだけでは身に付かないから、あら探しするくらいのつもりで聞けと言う教えだ。そして、 質疑応答の際に適切な質問の出来る人は教官にせよ学生にせよ優秀な者が多かった。今でも、研究発表会やシンポジウムに出席する際にはその教えを守るようにしているおかげて周りの人間からは疎んじられる反面、有る程度は認められ、名も売れているように思う。
また、物事というのは、どんなことにせよそれを取込むだけでなく、何らかの形で外に出してようやく自分のものになるとも言う。お金だって、稼ぐだけ、使うだけでは片手落ちで、稼いで更に使ってこそ身になる。また、ダーツでも、サッカーでも、他人に教えられてきた知識や技術を初心者に教えることによってようやく自分の身に付くような気がする。
最近の私の目標は「消費するおたくから生産するおたくへ」である。書籍や漫画にせよ、料理にせよ、ダーツにせよ、自分で一次創作する程の才能はないが、自分の言葉でそれを表現するくらいは出来るはずである。そして、レビューとは、評価対象を鏡として自分自身を表現することである。そう考え、レビューを真面目に書こうとしているのだが、二つ問題がある。
一つは、絶対数が多いことである。先週末だけでも10冊以上消化しているのだが、これら全てにレビューを書くのは時間を取られすぎる。駄作は省いているのだが、その駄作が駄作たる所以を述べることにも意味があるのではないか。
もう一つは表現するツールの問題である。現在レビューをアップしているのはMixiはてなダイアリーで、どちらも検索機能が今一だから専門サイト*1を使ってみようか検討してみる。