Duty-trip

出張で岡崎に前泊。
夕食は上司と東岡崎駅前の「馳走屋維新*1」へ。アルバイトっぽい店員に「出張出来たのだけど、おすすめは?」と尋ねると、「当店は刺身がおすすめです」だと。こんな海のない街で刺身が食えるか!!
串カツ(勿論味噌だれ)や牡蠣味噌鍋等でメートルを上げている内に、先輩の某氏が到着。
某氏は、私が学部の四回生当時、名古屋大学から隣の研究室に里子に出されていた大学院生だった。卒論の面倒等見て頂き、おたく友達でもあった。「築30年木造アパート、四畳半一間、家賃8千円、風呂トイレ協同、くみ取り便所」だった学生寮に共に住んでいた仲間でもある。ちなみに、その下宿は当時としてもあまりにも安くてぼろかったため、日本人はほとんど入居しておらず、外国人留学生魔窟と化していた。建物の隙間の洗濯物の下で昼間から麻雀卓を広げ、台湾人、日本人、華僑系フィリピン人などで日本語、中国語、英語混じりで麻雀をする様など、とても日本とは思えず、上海か香港あたりの裏路地に紛れ込んだかのようだった。
某氏はその後名古屋大学で博士号を取得し、郷里である岡崎で教職に就いていた。私も大学院進学のため東京に行った後、郷里である浜松、静岡に帰ってきており、距離的には100kmほどしか離れていないものの、県が違うと行き来も少なく、ご無沙汰していた次第だ。最後に会ったのは名古屋大学での地質学会の時だったから、もう5年ぶりくらいである。
某氏と合流して上司と別れ、「焼き鳥ととや」へ移動。やはり岡崎では味噌と鶏を食さねばならぬ。旧交を温めると言うよりも、「今を生きるおたく」としての情報交換が主。互いに田舎に引っ込んでいることもあり、自分と同様の趣味思考を持つ友人との情報交換に飢えていたのだろう。
腹がくちた後は、未経験だと言う某氏を伴い、ダーツバー「WOW*2」へ。最近は旅打ちも慣れてきて、出張や移動の前にはぬかりなくダーツバー情報を検索している。この店は、インテリアに凝って作ったのであろうに、その後の維持管理に妙に生活感がただよっている。なんとなく、田舎の家族経営の定食屋に行った感じ。一見さんにはちとつらいアットホームさだ。24時頃までダーツに興じ、ビジネスホテルまで送ってもらう。