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資格試験の講習会のために静岡市へ。参加費1万円の元を取るため、真面目に受講。現場技術系の資格であるため、受講者には座学の苦手そうなおじさん達も多数居るが、みな真剣だ。しかし、この講習会を主催する団体の役員である現場上がりの親方、社長達が講習中に会場の後ろの方で談笑してる。映画館でもそうだが、本人は声をひそめているつもりでも、周りには十二分に気になり、気が散るものだ。受講者達をなめてるのか、デリカシーがないのか、座学に対する常識が欠けてるのか。多分、その全ての条件を兼ね備えてやがる。私の勤務する会社の社長もその一群に居るのが情けなくて悲しい。そんな経営者に社会人の常識や心構えを説かれても全く説得力はない。
敷居の低い現場用の資格でも、試験に1万6千円、講習会に1万円かかり、更に交通費他雑費もかかる。この上、合格したら手数料として何千円か飛び、更に何年かに一度は更新講習会や、更新手数料として何万円か飛んでいく。全て自腹。会社から支給される月々2000円の資格手当ではイニシャルコストの回収は出来ず、ランニングコストくらいにしかならない。ほとんどマルチ商法まがいの集金システムである。
しかし、転職する時には役に立つかも知れないし、そんな資格を持ってないことでなめられるのもしゃくだ。自分の身体と能力だけが資本である安サラリーマンなれば、取れる資格は取得せねばなるまい。とは言え、こんな誰でも取れる雑資格よりも、博士号や技術士を取得するために注力するのが本道か...。
講習会終了後に会場の至近にあるダーツスポットに寄るも、貸し切りでビリヤード大会が開催されており、追い返される。