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このblogの2005年1月6日分に以下のコメントが付いた。コメント主のさこさんと直接の面識は無い。

相談させてください。彼氏は2個上なのですが、一般常識もなく、要領も悪く、遅刻は当たり前にするし、思ったことを言葉に表せなくて。私はいつもキレてしまいます。そしてケンカになります。いちいちわたしが注意しないで見逃していると耐えられないし、ケンカしても改善されないし。悩んでます。
http://d.hatena.ne.jp/yano_zeon/20050106

私自身、自分の彼女の躾すら満足に出来ていないのだから、このテーマに対して効果的な回答が出来る自信はないが、気になっているテーマなので、自戒を込めて、ちょっと掘り下げて見たい。
さこさんには、とりあえず、過去ログのうち、以下の3つを読んで頂きたい。

  1. 時間を守ると言うこと
  2. 見切り時
  3. 携帯への対応

これらを読んでいただければ、私の考え方も分かって頂けるだろう。これらを読んでいただいたと言う前提で論を進める。
まず第一に言いたいことは、

  • 誰にも他人の行動を変えることは出来ない

と言うこと。貴方が変えられるのは、貴方自身の行動だけ。しかし、貴方の行動が契機となって彼の行動が変わるかも(勿論、その保証はないが...)。「こうなって欲しい」と願うだけではなく、貴方がどう行動するか、それが大切。
そして、人間は全て違う生き物だと割り切ること。自分を基準に行動すると、相手の行動を許せなくなることがある。しかし、自分が出来ることを相手も出来ると思うことは傲慢だ。相手を猫だとでも考えておこう。誰も、猫に芸が出来ないからと言って、怒りはしないし、芸が出来なくとも猫を愛することは出来る。人間が猫を躾ることは出来ない。猫が人間を躾るのだ。
もしも「相手は一個の人格であり、猫ではない。愛するためには彼の欠点が許せない」と言うのならば、なるほど、ごもっとも。それならば、自分が感じる不満点を相手にしっかりと納得して貰えるように伝えよう。その際に注意することは、

  • 怒りすぎない

何故なら、怒りすぎると、人は嘘をつくようになるから。
互いに信頼関係があって、相手に自分の真意が伝わっていて、その上で相手に改善がなければ、それは彼に能力がないか誠意がないかのどちらか、あるいは両方だ。
そんな彼を愛し続けることが出来ないなら別れるべきだし、それらの欠点を加味しても彼のことを好きならば、「自分が納得して自分の意志で付き合っている」と言うことを正しく認識した上で、付き合い続けて行くべきだろう。そう認識すれば、彼を責めずに済む。お互いに責め合い、けなし合う関係は長続きしないし、お互いに幸福になれない。
恋愛とは、互いの妥協点を探っていく行為であり、また、互いの支配権を争う闘争だ。結果的にどうすれば一番良いか、本当に向き合うべきは相手ではなく、自分だ。
相手と向き合う前に、ちゃんと自分と向き合おう。そして、自分がどうしたいのかをちゃんと考えよう。