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良きに付け悪しきにつけ、父親と言うのは自分にとってもっとも身近な同性であり、良き手本にも悪しき手本にもなるのだろう。
自分が34才になり、父親が自分の年齢の頃には、自分は既に11才にもなっていたことを考えると、自分の甲斐性無さが身に染みる。
さて、うちの父親は田舎の床屋さんだったから、長じるにつれ、そのあか抜け無さに気付いた。そのため、エディプスコンプレックスと言うほどのものではないが、反面教師としていた部分も多かった。しかし、父親の言動が無意識下にすり込まれていたのか、遺伝的に同様の嗜好が顕出してきたのかはわからないが、眉をひそめていたはずの父親の行動をなぞっている自分に気付く。
例えば、
・就寝時はパジャマ等着用せず、パンツ+Tシャツ
・メインディッシュがカレーだろうがスパゲティーだろうが味噌汁を欲しがる
・卵かけご飯が好き
などだ。どれも貧乏たらしくて嫌いだったはずなのに。はてさて、愚弟も同様の嗜好に落ち着くのだろうか。