Marriage

結婚や子供について、「まあ、いつかは…」とか、「ご縁が有れば…」とか言葉尻を濁してきた。
別にカザノヴァを気取っているわけではない。
学生期間が長かったし、周りの同級生にも未婚者は多いから焦りはなかった。
家事で困ることもないし、一人暮らしの気楽さに馴染んでもいる。子供も好きではない。
結婚したいと言う意欲よりも、面倒さの方が勝っていた。勿論、相手の問題もある。
しかし、最近では一人暮らしの奔放さよりも、人の温もりが欲しくなってきた。
ただ消費して行くよりも、何かを育んでいく人生に魅力を感じてきた。寒い夜に、「寒いね」とつぶやいたら、「うん寒いね」と応えてくれる人が欲しい。
家族と共に歩む友人達を格好良く思うと同時に、敗北感も感じ始めている。
ちなみに、私は父が23、母が20の時の子である。 私の中学校入学式の時、母は、今の私と同じ年齢だった。


子育てをしない、とか、養子を貰うとかの選択肢もあるが、老後のことを考えると、自分の子供が欲しい。
子を産み(産んで貰い)、育てるつもりなら、悠長なことを言っていられない。今すぐ相手を捜し、半年後にプロポーズし、一年の準備期間の後結婚し、ハネムーンベイビーを作って十月十日後に出産したとしても、35才になる。同年齢の女性を伴侶とすれば、すでに高齢出産の域であり、妊娠中毒症、流産、帝王切開ダウン症の危険が等比級数的に増加する。
だから結婚します、とは今すぐ言えないが、結婚を視野に入れていこう。