Museum

東京に出張した。
打合せ場所が本郷三丁目だったため、ついでにクランツ標本展が開催されている東京大学総合研究博物館*1に足を運んだ。
学術的なトピックはほとんどなかったが、科学史的な側面からはなかなか興味深い。
まじめに見ていたら、職員(学芸員)の方が声をかけてきて、小一時間話し込んでしまった。学問が細分化された今日、それらを学際的に包括していくために、博物学的な手法は有効なのだろうか。
総論-各論は、どちらが正しいと言うものではなく、二者の間を交互に推移するのが良いのだろう。
北京原人と呼ばれるシナントロブス・ベキネンシスあるいはホモ・エレクトゥス・ペキネンシスの模式標本は紛失しており、現在では種の同定が不可能である。これが実は東京大学に秘匿されているという噂を聞いていたので、その真偽について聞いてみたのだが、笑って否定されてしまった。
たまに垣間見ると、象牙の塔に憧れてしまう。多分、ずっとその場に居たら、モチベーションが続かないんだろうけど。