Clay

ぶっちゃけた話、粘土が嫌いだ。
なんか、親しみがわかない。手で触っても、粒子の大きさを感じられるわけではないから、得られる情報は色とか、稠度だけ。
それに比べれば、砂の方が沢山情報を与えてくれる。肉眼と触感で、粒径も、円磨度も、鉱物種も判別可能だ。
礫なら、もっと沢山の情報を抽出出来るし、岩石ならなおさらだ。
そりゃあ、粘土だって試験機関に土質試験を依頼すればいろいろな情報を得られるのだが、どうも、他人が出したデータには親しみがわかない。
だのに、仕事では、粘土も、他の堆積物も同様に手を掛けて分析し、考察しなければならない。粘土は嫌いだから、なんて言い訳は効かない。
嗚呼、つらいことよ。
もっと、粘土を愛することが出来ればいいのに。
自分で直接に手を掛けたものしか愛せないっていうのは、悋気が強いのだろうか。