Positive feedback

読みかけの本が沢山ある。
読みかけで止まる理由は、「面白いが、読みにくい」「面白くなくて読む気がしない」に大別される。
「面白いが、読みにくい本」は、一休みした後で継続して読み続けられることが多い。「面白くなくて読む気がしない本」は、そのまま放置されることが多いが、前半つまらなくても、後半で化けることもあるから、切り捨てる決断が難しい。
そして、優柔不断さの指標として、読みかけの本が溜まっていく。
今、読みかけの本に『スキズマトリックスブルース・スターリング)』がある。これは、SF読みたる身としても、非常に読みにくい。元々文章が下手な上に、訳もそれを反映して下手。しかも、世界観がぶっ飛び過ぎて、想像しにくい。「ヤクーザ」とか、「ボンズ」とか、訳のわからん日本文化をフィーチャーした変な種族も出てくる。そして、読みにくいから中断すると、再読開始時にディティールを忘れていて、また読みにくくなる、と言う正のフィードバック。
しかし、切り捨てられない。そして、また、優柔不断さの指標たる、読みかけの本が溜まっていくのである