Generation Showa

新宿の昭和新宿館が今月一杯で閉館すると言うことなので、弟と一緒に攻めてきた。安い入場料で昭和の名映画三本立てと言うのが魅力的で、学生の頃には良く『七人の侍』などを見に行ったものだ。



昭和人の体格に合わせた狭い椅子、高度経済成長期前の経済事情に合わせた安っぽいシート地、歴史を感じさせる圧縮されきってペラペラのクッション、タイル張りのトイレ、二階席、貧相な音響、小さいスクリーン、全てが相まって何とも言えぬ味を感じさせてくれる。

客も普段は日雇い労働者風の方や、ご隠居などが多かったのだが、今日はサブカル風の娘二人組なんかが居たのが興ざめ。もっと、すさんだ雰囲気が欲しい。それでいて、笑うシーンでは大声で笑うおじさんなんかが居てこそ、昭和テイストなのだ。
昭和映画はホームシアターよりもこんなところで見るに限る。